自己破産して信用情報(ブラックリスト)に載る期間の5~7年間(※1)は住宅ローンが通らない可能性が高いです。
(※1・・・2022年11月以前の場合は、5~10年程度)
信用情報は、銀行系の「一般社団法人 全国銀行協会」(JBA)(KSC)と消費者金融系の「指定信用情報機関 株式会社 日本信用情報機構」(JICC)、クレジットカード系割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関(CIC)がそれぞれ情報を共有しており、自己破産手続き完了後、CICとJICCは最高で5年間、KSCは最高で7年間(※2022年11月以前の場合は10年)、情報が掲載され続けるため5~7年間は各種ローンなどが組みにくくなるためです。
ここでは自己破産後に住宅ローンに通った、という人から聞いた事例をいくつかご紹介します。
自己破産後、住宅ローンを通す方法
自己破産後、7年経っていない人が住宅ローンを通すのは簡単ではありません。
5年後に住宅ローンが通ったという人もいますが、ブラックリスト掲載期間は基本的には、CICとJICCが5年、KSCは7年となっていますので、KSCに照会をかけない金融機関であれば、5年後に住宅ローンが通る可能性もあります。
ただし、銀行や信用金庫の住宅ローンの場合、KSCはほぼ確実に照会されるため、5年後に住宅ローンを組みたい場合はノンバンクの金融機関を利用するしかありません。
また、CICとJICCの場合、5年経過してもブラックリストの掲載が削除されない場合があり、その場合は削除依頼する必要があるので、住宅ローン申し込みする前にCIC、JICCに直接確認しておきましょう。
ノンバンクは金利が高いので、現実的にはあと2年待って7年後に金利の安い銀行で住宅ローンを組む方が得策でしょう。
また5年経過していなくても、下記の方法でも住宅ローンに通る可能性があるので試してみてください。
妻の名義で組む
自己破産をしていない妻やその他の家族の収入が多い場合は、家族の名義で住宅ローンを申し込めば通る可能性があります。
他行の銀行口座を作り、健全な貯蓄をする
自己破産後、5年が経過している場合でも住宅ローンは通りにくいので、少しでも通りやすくするためには、自己破産などの債務整理をした銀行口座とは関連性のない銀行で新たに口座を開設し、定期的に確実に貯蓄を行う事が重要です。
その健全な貯蓄がある銀行で住宅ローンを通すと通りやすくなります。
但し、ここで注意が必要です。
一度、住宅ローンの審査で落ちてしまうと他の銀行でも審査が通りにくくなります。
住宅ローンの審査を申し込む前に信用情報(ブラックリスト)から自分の情報が消えているか必ず信用情報機関に開示請求を行い、確認しましょう。
信用情報機関の開示請求のページはそれぞれ下記になります。
- 銀行系一般社団法人 全国銀行協会(JBA)(KSC)
- 消費者金融系指定信用情報機関 株式会社 日本信用情報機構(JICC)
- クレジットカード系割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関(CIC)
また、高額な住宅ローンは通常でも審査が厳しいので、ブラックリストに掲載されていることが原因でない場合も考えられます。
主に金融機関が融資を行う際に評価される項目は下記の通りです。
- 完済時年齢
- 健康状態
- 担保評価
- 借入時年齢
- 年収
- 勤続年数
- 連帯保証
- 金融機関の営業エリア
- 返済負担率
- 融資可能額(融資率)(購入の場合)
- 雇用形態
- 融資可能額(融資率)(借り換えの場合)
- 国籍
- 他の債務状況や返済履歴
- 申込人との取引状況
- 業種
- 家族構成
- 雇用先の規模
- 所有資産
- 性別
- その他
(※重要度順)
以上の評価項目で高得点を取り、健全な貯蓄をして収入も上がれば、5年後に住宅ローンが組める可能性もあります。
ウソの情報に惑わされないで
ネット上にはウソの情報も流れているようです。下記のような情報は信じないでください。
3回以上引っ越し住所を変更する
破産してから3回引っ越しをして住所が3回以上変わると信用情報(ブラックリスト)に名前が出てこないことがあるという噂がありますが、この情報は間違いです。
ブラックリストで本人特定に使われるのは「氏名」「生年月日」「電話番号」「住所」「勤務先」の5つのうち3つが合致していれば本人と特定されます。
「生年月日」は変更できませんし、「氏名」も結婚でもしない限り、そう簡単には変更できません。
住所も転居して間もない場合は、ローンを申し込む際に必ず前住所を聞かれます。
また、信用情報は俗にブラックリストと言われていますが、勤務先の情報やローンの情報、公共料金等の支払い情報などの個人情報が誰でも掲載されているものです。
自己破産などの債務整理やローンの延滞や滞納などをすると、この信用情報に「事故情報」として記載されます。
ブラックリストとは正確には信用情報に事故情報として掲載されてしまうことを言います。
つまり、住所や電話番号などを変更することにより信用情報で履歴が照合できな状態は、融資審査担当者に一番怪しまれ慎重に審査されることになります。
どうしても住宅ローンを通したい場合は、一度弁護士や司法書士に無料相談してみましょう。
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